トトロの都市伝説でネコバスの正体があの世へのバス便で怖い件

となりのトトロはアタマを空っぽにして観ると、かわいい不思議な生き物と女の子が不思議な経験をするという何とも微笑ましいストーリーで、子供から大人まで世代を問わず癒してくれる名作です。

でもその一方で、ジブリ作品の中でもとなりのトトロはとくに都市伝説が盛り上がる作品でもあります。

違った角度から観ると、となりのトトロはお化け屋敷に住む女の子が、得体のしれない人外のバケモノに出会い、いろんな不思議な体験をしていくというストーリーだし、いろんな想像を膨らませてしまうような演出や描写が盛沢山あるんですよね。

今回はいくつかあるとなりのトトロの都市伝説の中で、ネコバスに関する話題を中心に語っていきたいと思います。

目次

トトロの都市伝説でネコバスの正体があの世へのバス便で怖い件

となりのトトロの都市伝説の中では、ネコバスはあの世へとこの世を行き来できる乗り物だとされています。

まあネコバスの正体は化け猫というのは公式も認めているんですが、あの世とこの世を行き来できるという描写は本編ではありませんでした。

でもそれもそのはず。

なぜなら「となりのトトロのネコバスはあの世に通じる乗り物とする説」の根拠そのものが都市伝説だからです。

「ネコバスあの世便説」はサツキとメイがこの世にいないという都市伝説が前提

ネコバスがあの世に通じる乗り物だという説は、サツキとメイが実はもうこの世にはおらず、魂だけがネコバスに乗車しているという都市伝説が前提で成り立っています。

生きた人間が生身でネコバスに乗車できるなら、最後のシーンでお母さんがサツキとメイの姿を確認できなかったことが矛盾に感じるからです。

この「サツキとメイが実は死んでいる」という都市伝説は、となりのトトロの都市伝説の土台となる要素でなんですが、本編にはそう考えても不思議じゃないくらいの描写が出てくるので盛り上がるのは無理も無いことですよね。

サツキとメイが死んでいる説でよく言われている根拠としては、

  1. サツキとメイの影が描かれていないシーンがいくつかある
  2. 最後のシーンで、サツキとメイが母親に会わないで、とうもろこしを置いて帰っていく
  3. お母さんが病室の窓の外を眺め「サツキとメイが笑ったような気がした」と言ったこと

が挙げられます。

小学生の姉妹なんてお母さん大好きでしょフツー。でもその母親に凸しないで木の枝に腰を掛けて見守るなんて確かに不自然です。しかもトウモロコシを窓際に置いておくなんて粋な計らい、小学生レベルをはるかに超えていますよ。

また、お母さんが病室の窓からサツキとメイの姿を確認できずいたことも不自然でしたね。

もちろん素敵な演出なんですが、この時点でサツキとメイが死んでいたという前提で考えるとたしかにギリギリ納得できます。ギリギリですけどね。

で、肝心なそうなった経緯なんですが、これも諸説あってですね。

まず2人はどのタイミングであの世に旅立ったのか、それは2通り挙げられます。

ネコバスあの世便説はサツキとメイが亡くなったルートの話

メイは七国山病院に向かう途中で亡くなり、サツキはその後を追ってネコバスに乗った説

池で見つかったサンダルはやっぱりメイのもので、サツキがそれを否定したのはメイが死んだことを認めたくなかったから。

サツキはそのあとトトロに会いに行ってメイを探すためにネコバスに乗ることを決意して、自分もあの世に足を踏み入れることになった説。

でもこれは無理がありますよ。池で見つかったサンダルのデザイン、メイのサンダルと全然違うし。

ネコバスに乗る=メイが行くことになったあの世に行く、ということをサツキが理解していたのかという問題もあるし、理解していないままトトロがサツキをネコバスに乗せたんならちょっと怖いですよあの人畜無害の顔で。

ただその話を前提で考えると、最後のシーンでサツキとメイがお母さんに凸しなかったこと、お母さんがサツキとメイの姿を確認できなかったことはまあ不自然ではないですかね。

それでもそうなると「とうもろこしを置いたのは誰か問題」が出てくるんですが。

やっぱりこれで納得するのは厳しい・・・。

実は引っ越してくる前に2人は亡くなっていた説

そこで思い切った説(都市伝説)が、実は引っ越してくる前に2人は亡くなっていた説です。ライターの仕事をしているお父さんが原稿に書いていたものは、亡くなったわが子たちを題材にした物語だったという解釈付きですね。

もうこれツッコミどころしかないので、納得とは程遠くなるんですが、想像するとゾワッとしますよ。

根拠としては、父親がサツキとメイの姿が見えていないシーンがあることが挙げられます。

いわゆるドンドコ踊りのシーンで、夜の庭でサツキとメイがどんどん木を大きくするというとんでもないことをやっているんですが、父親が外に目をやってもその異変に気付かなかったことがありました。

まあたしかに不思議なんですが、引っ越しの後もサツキとメイはおばあちゃんやカンタとかと絡んでるし、何よりサツキは普通に小学校に通ってるし、なんならメイもサツキのクラスの教室に入ってたし。

・・・というわけで引っ越し前に2人が亡くなっていた説もかなり無理がありますね。

サツキとメイが最初から死んでいた説は無理がある

となりのトトロの続編の「メイとこねこバス」ではネコバスは異世界便として登場している

ちなみにとなりのトトロの本編の中では、サツキがネコバスに行先を「めい」と指定したときに、変化していったバスの行先プレートの中に「墓道」という行先があったので、それを根拠にネコバスはあの世に通じるバスだという説もあるんですがそれもちょっと無理があると思いますね。

ただ、

となりのトトロの続編の「メイとこねこバス」では、メイが子猫バスに乗って異世界的な村の外れまで行き、また元の世界に帰ってくるというエピソードがあるので、やっぱりネコバスはこの世以外と通じる乗り物だという説は確定だと思います。あの世ではなく、ですね。

イチバン納得できる説はネコバス=風そのもの説(自作)

となりのトトロに関する都市伝説はどの説も、各シーンを切り取ると納得できるんですが、ストーリー全体に都市伝説を適用すると、どうしても矛盾が生じてしまいます。

そこで当サイトは、サツキとメイは意識を飛ばしたときに限り、トトロやネコバスと不思議な体験をする説を推しています。

つまりトトロやネコバスは現実には存在しない異世界の生き物で、サツキとメイの意識だけがその世界にアクセスできたという話です。

この「意識を飛ばしたとき」はどういうときかというと、寝てるときや意識がもうろうとしているとき、ボーっとしているときなどです。

そう考えると、夜の自宅の庭で大木を育てたり、トトロにつかまって空を飛んでいるときは普通に自宅で寝ていたから。だからお父さんも庭を見て何も気づかなかった。

サツキとメイがネコバスに乗れたのも、メイが疲労で意識がもうろうとしていたから、サツキもどこかで体力が尽きて、意識が薄れていった。

そこでサツキの意識はトトロの場所に向かい、ネコバスを呼んでもらってメイを拾ってお母さんがいる病院に向かった。

「私たち、風になってる」のシーンですが、あれは物理的な影響を受けない意識だけの存在になっているサツキとメイが、ネコバスに乗っているときにそう感じたってところが、

ネコバス=風そのもの説の根拠となると思っています。

でもネコバスがないと風の中でサツキとメイが離れ離れになる可能性があるし、風って言ってもいろんな風があり、七国山病院まで吹いている風を使う必要があった。

そこでネコバスの「行先」が登場するんです。メイをピックアップして七国山病院まで吹いている風・・・それがまさにあのネコバスだったんでしょう。

ネコバス=風そのもの説が成り立つと、最後のシーンも納得です。

サツキとメイは意識だけの存在だったので、お母さんを見ることはできても会うことはできないから笑顔で見守るだけになる。

お母さんが逆に凄い。意識だけの存在であるサツキとメイがそこにいたことを気配で感じ取っていた。

そのときに木の枝に座っているメイが持っているトウモロコシには実は実体が無くて、窓に置いたトウモロコシは別のトウモロコシ

なぜならどんな風(ネコバス)もトウモロコシを病院まで飛ばすことはできないから。

とうもろこしはトトロか何かがメイの代わりに別のトウモロコシを置いてあげたものだと考えます。

じゃあサツキとメイがネコバスに乗っている間、サツキの実体とトウモロコシを抱きしめたメイの実体はどこにあったのかというと、たぶん大トトロのモフモフの上で寝てたんじゃないでしょうか。

それか寝ている状態でおばあちゃん達に発見されて自宅でグッスリ寝ていた可能性もあります。こっちの方がしっくりくるかな。

つまり最後のシーンでサツキとメイの両親が話している時点で、サツキもメイも発見されて安全な場所で疲れて寝ていると考えますね。

なぜなら夜になってもメイが行方不明だったら病院に一報は届いているはずだからです。お父さんもお母さんも落ち着いて話なんてしてられないでしょう。

でもあの雰囲気、明らかに一安心しているようでした。

個人的にはここまで考えて初めて、

となりのトトロ、サツキとメイがずっと生存している説が成り立つんですよね。

いやどう考えても2人とも生きているストーリーなんですが、都市伝説が強すぎて逆に2人の生存を証明するのが大変なんですよ。

まあ最後のトウモロコシのくだりは自信ないですけどね。

都市伝説のおかげで、逆にサツキとメイがずっと生存している説が成り立つ

トトロの都市伝説でお地蔵さんにメイの文字があるとか別の意味で怖い件

メイがすでに亡くなっていた説の根拠の一つとして言われているのが、トウモロコシを抱えたメイが休んでいた傍に立っていた6体のお地蔵さんです。

このお地蔵さんに「メイ」の名前が刻まれているという話もありました。実際にはそんなことはなかいですし、そもそもお地蔵さんに亡くなった子供の名前を刻むなんて習慣は日本にはありません。

一歩間違えたらおそろしく罰当たりな行為になります。

ただ、

6体のお地蔵さん、つまり六地蔵は、子供を守り、幼くして死んで賽(さい)の河原で苦しむ子供を救済すると信じられているので、それを知っている人がメイちゃんが休んでいるシーンを見ると「ま、まさか・・・メイちゃん!?」と思う人もいるかもしれませんね。

祟りじゃ~祟りじゃ~

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